
人気アーティストとダンスで共演できる江崎グリコの自動販売機=大阪市阿倍野区のあべのキューズモール【拡大】
専用のアプリをダウンロードしたスマホを自販機にかざすと、購入金額1円につき1ポイントがたまる。ポイントをためると豪華賞品が当たるスロットくじなどに挑戦できる。今年9月からは無料通信アプリ「LINE(ライン)」で有料アイテムを購入できるギフトコードとも交換できるようになった。
ポイントが主流に
ポイントがたまる自販機は飲料業界で流行の兆しが出てきた。
日本コカ・コーラグループはスマホの新アプリを4月に導入。対応自販機で飲料を購入することでたまるスタンプ(ポイント)を好きな飲料1本と交換できるようにした。年内に約14万台の対応自販機をそろえる計画だ。
サントリー食品インターナショナルは、オフィス向けに提案している自販機「GREEN+(グリーンプラス)」で、歩数を記録する専用アプリを使ったサービスを開始した。
対応する自販機にスマホをかざすと歩数を認識。一定期間内に規定の歩数を歩いていればポイントがたまる。飲料の購入でもポイントは加算され、たまったポイントは特定保健用食品の飲料などと交換できる。対応自販機は今秋から本格導入する。
日本自動販売機工業会によると、27年の自販機の設置台数は前年比1%減の373万台で、減少傾向が続いている。各社は工夫をこらした自販機を投入することで、売り上げ減少の食い止めをねらっている。