
芥川賞作家・又吉直樹氏とは、TV番組をはじめ数々のコラボレーションを実現(右が横山会長)【拡大】
■「ボリュームからバリューへ」改革推進
味の素ゼネラルフーヅ(AGF)は、外資100%のゼネラルフーヅ社に、1973年味の素が50%資本参加し設立。合弁事業としては唯一、日本で成功した食品企業です。私がAGFの社長に就任した2013年はちょうど創業40周年を迎えていました。ボトルコーヒーやスティックコーヒー、そしてインスタントコーヒーの袋化などで新たな市場を創造し、売り上げが10年間で1.5倍になるなど、高い成長を実現していました。
◆独自の企業文化
両親会社からの人材派遣は少数で、組織はコンパクトでファイティングスピリットにあふれ、スピーディーな実行力を持つのが大きな強み。製品開発力、マーケティング力、そして営業力で、お客さまの強い支持を得ていました。味の素とはひと味違う独自の企業文化を持っていたのです。ただ売り上げの伸びに比して収益性には課題がありました。コーヒー生豆の相場は気候変動や投資マネーなどの要因で大きく変動し、業績にも大きな影響を与えるため、経営も短期志向の傾向がありました。
また熾烈(しれつ)な競争の中で、売り上げを第一優先しがちでした。成長を保持しながら収益力をいかに高めていくか。ここまで育ててくれた味の素グループへ恩返しのつもりで、これまでに得た全ての知見をつぎ込もうと考え、最後の挑戦が始まりました。