レクサスのカラーデザイナーに聞く(前編) 「お客様の期待を超える色を」「レクサスブランドを大切に」 (2/4ページ)

レクサスのカラーデザイナー、宍戸恵子さん(左)とグループ長の田中彰さん
レクサスのカラーデザイナー、宍戸恵子さん(左)とグループ長の田中彰さん【拡大】

  • レクサスの人気クーペ「RC350」。カラーは「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」
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  • レクサスのスポーツセダン「IS 300h」。カラーは「ソニックチタニウム」
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 --クルマのコンセプトを表すカラーはどのように決めるのですか。カラーデザイナーが主導で決めるのですか。

 宍戸さん「何色かクルマの頭出しの導入車種があるのですが、そのクルマのコンセプトを打ち出すために何色か提案する感じです。カラーラインアップは、内外のデザイナーと同時並行で決めていきます。あとはチーフデザイナーが提案する車両コンセプトも含めてカラーで企画を出して、それを内外のチーフデザイナーとやり取りして育てていくイメージです」

 --カラーのインスピレーションはどこから得ていますか。

 宍戸さん「人の手で作りこまれたもの、工芸品みたいなものから感動をもらうケースが多いです。例えば陶器の釉薬(ゆうやく)が焼けてトロっと溶けた様子とか、人の手と火力のような自然の力が融合して生まれたものに感動します。天然の鉱物もすごく好きですね。以前、『ファイアーアゲート』という茶色い石に感動して、同じ名前の色を作ったことがあります。光を当てると虹色にキラキラと輝く光彩の性質があるので、それをヒントに、光が当たった粒子の部分だけマルチカラーに光る茶色を作りました」

 --感動した色をどうやって同僚に伝えるのですか。

 宍戸さん「素直に美的感動を持ったものは理屈なしに共有できると感じています。いいなと思うものを持ち寄ると、みんな同じようなことを考えていたり感動してくれます。それを他部署の人に伝えるには、もう少し説明やデータが必要だったりしますね」

 --データとは。

 宍戸さん「例えばブラウンの外板色をレクサスに入れたいときは、ブラウンが受け入れられる素地が市場にあるということを説明します。『家電やインテリアでも徐々にそういう兆しがありますよ』、『10年前と今の生産実績でブラウンが増えていますよ』などとロジカルに説明することが必要になります」

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