トヨタ、平成30年4月に送迎保育導入へ 子育てと仕事両立支援策強化

2016.11.16 07:15

 トヨタ自動車が、親と一緒に職場まで来れば、そこから離れた同社の託児所へ子供を送り迎えする「送迎保育」の導入を固めたことが15日、分かった。子育てと仕事の両立支援策を強化する狙いで、平成30年4月の実施に向け労働組合との調整を急ぐ。

 安倍晋三政権は働き方改革を成長戦略の柱に打ち出しており、待機児童対策として企業がつくる託児所への補助を拡充している。トヨタの制度を参考に、産業界へ同様の取り組みが広がる可能性もある。

 トヨタは、30年4月にグループの愛知県豊田市の病院内に定員300人規模の大型託児所の新設を計画している。同県内の大半の工場から離れているため、施設開業に合わせて、子供を持つ早朝勤務者を対象にバスなどによる送迎保育を導入する。

 トヨタは28年春闘で、育児や介護と仕事を両立できる職場環境整備の一段の拡充を労使で決めている。

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