35年超え原発で後に続くのはどこ? 廃炉か延長か…分かれる判断 美浜3号、3基目の延長認可

2016.11.16 21:32

福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機
福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機【拡大】

 原子力規制委員会による今回の了承で、延長認可された原発は3基となった。一方で、事業者が廃炉を選択した原発は6基で、高経年原発をめぐる判断は分かれている。関電大飯原発1、2号機など、運転期間が35年を超え“寿命”が迫っているが方針が決まっていない原発も4基あり、その判断の行方に注目が集まる。

 できるだけ長く運転したいというのが事業者の本音だが、延長認可のハードルは高い。各社とも費用対効果をにらみながら、廃炉か延長かの検討を続けているのが現状だ。

 美浜3号機も認可を得るために、原子炉圧力容器の内側に超音波を当て、目に見えない傷がないかを確認したり、格納容器内のコンクリートを切り取って細かく分析したりする「特別点検」を約半年にわたって実施。重要設備の経年劣化の有無を確かめた。運転再開に伴い用意した資金は1650億円にも及ぶ。

 東京大学の山口彰教授(原子炉工学)は「原発のような施設は、まず初期トラブルがあり、長い安定期を経て経年によるトラブルが再び出てくる。(グラフにすると)バスタブを横からみたイメージだ」と指摘した上で、「40年が安定期にあるのか、バスタブの終わりのカーブにさしかかっているのか、国内では40年を大きく超えて運転した経験がないので判断材料がない。十分にリスク管理をしながら見ていくことが大切だ」と話している。(蕎麦谷里志)

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