30~50代の自動車保険料を最大3%値下げ 東京海上日動が来年4月から

 東京海上日動火災保険が、自動車保険の保険料体系を見直し、交通違反や事故を起こす可能性が低い30~50代の契約者の年間保険料を現行より1~3%程度安くすることが16日、分かった。来年4月以降の新契約や更新から適用する。家計の中心で、自動車を使う機会も多い世代にお得感をアピールする。

 自動車保険は大手損保の売上高に当たる正味収入保険料の約半分を占める主力商品。ただ、人口減や若者の車離れで国内市場の頭打ちが指摘され、競争が激化している。

 値下げの対象は、一定期間に違反や事故がないと交付される「ゴールド免許」の30~50代の保有者。

 一方、70代以上は条件によって異なるが、現行より値上げの可能性がある。高齢者の事故増加を反映させる。20代と60代はほぼ同じ。全体としては保険料の水準は据え置きとなる。

 また来年4月から、自転車事故で自分がけがをした際に補償を受けられる特約の販売も始める。