
ワールドシリーズ開催が71年ぶりとなった本拠地リグリー・フィールドで、開場を待つカブスファン=10月28日、シカゴ(共同)【拡大】
また、屋上観戦ビジネスをコントロール下に置くことは、観客席あるいはクラブシートやスイートボックスの増設と同じ効果がある上、球団による価格コントロールができるという、一挙両得の手段でもあった。
こうして得た資金を優秀な監督の獲得、選手の補強や待遇改善に投入することでチーム力がアップし人気が出る。それにより観客動員力が上がり、広告料やスポンサーシップの対価が上がる、という好循環がもたらされるのである。事実、カブスは本年、ワールドシリーズを制覇し、「ヤギの呪い」を解いたのだ。
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【プロフィル】宮田正樹
みやた・まさき 大阪大学法学部卒。1971年伊藤忠商事入社。物資部、法務部を経て、2000年5月、日本製鋼所。法務専門部長を経て、12年10月から社団法人GBL研究所理事・事務局長(現在に至る)。非常勤講師として04年から二松学舎大学大学院で「企業法務」、帝京大学で「スポーツ法」(08年~16年2月)に関する教鞭(きょうべん)をとっている。