東京メトロは29日、銀座線の一部車両内で12月1日から、無料で公衆無線LANサービスに接続できるサービスを開始すると発表した。年度内に現在運行する車両最大37本のうち5本で導入するほか、東京五輪・パラリンピック開催の2020年度までには全車両を無線LAN対応にする。銀座線は沿線に観光名所を多く抱えており、通信インフラ整備で訪日外国人客の利便性向上を図る。
サービスが導入されるのは黄色の1000系車両。無線LAN接続アプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」をスマートフォンなどにダウンロードして登録すれば利用できる。1回の接続で3時間利用できるが回数制限はない。NTTドコモの無線LANサービス(有料)や別の訪日客向けアプリにも対応する。
民鉄各社では、京浜急行電鉄や京成電鉄なども無線LANサービスを提供しているが、利用対象が訪日客に限定されていたり有料サービスがほとんどで、普通電車の全車両に無料サービスを拡大するのは異例。東京メトロは対応する新型車両の導入に合わせ、丸ノ内線や日比谷線にもサービスを拡大する方針。