イートイン拡大、外食を侵食 コンビニ積極展開、飲食需要掘り起こし (2/3ページ)

ファミリーマート晴海センタービル店のイートインで飲食する利用者=2日、東京都中央区
ファミリーマート晴海センタービル店のイートインで飲食する利用者=2日、東京都中央区【拡大】

  • ファミリーマートでは地域を活性化するため、吉本興業と組み、イートインで寄席や漫才を行う取り組みも行っている(同社提供)

 全国の約1万9000店舗のうち、約2000店舗にイートインを設置するセブン-イレブンも「今までアプローチできなかった高齢者や女性の利用が増えている」(広報)という。今後は新規出店や改装時にスペースが広い店舗には積極的に設置する。ローソンも同様のスタンスだ。

 全店舗にイートインと調理場を設置するミニストップは新しい業態の店舗展開を本格化させている。新店舗の「シスカ」は食材にこだわり、品ぞろえが豊富で、夜は「ちょい飲み」もできる。まだ都心に7店舗しかないが、さらに増やす。

顧客基盤に地殻変動

 一方、コンビニ各社のイートイン拡大のあおりを受けているのが外食業界だ。

 都内にあるコーヒーショップのドトールコーヒーの店長は「100円コーヒーやイートインの展開で顧客を奪われ、売り上げが減っている店舗もある」と明かす。また、マクドナルドやミスタードーナツも一部店舗で顧客を奪われていると認めている。

 ただ、ドトールコーヒーの広報によれば、影響はコンビニに隣接する一部の店舗に限られ、マクドナルドやミスタードーナツも「業績への影響はない」としている。

ファミマの戦略が奏功すればセブン-イレブンやローソンも本腰か