イートイン拡大、外食を侵食 コンビニ積極展開、飲食需要掘り起こし (3/3ページ)

ファミリーマート晴海センタービル店のイートインで飲食する利用者=2日、東京都中央区
ファミリーマート晴海センタービル店のイートインで飲食する利用者=2日、東京都中央区【拡大】

  • ファミリーマートでは地域を活性化するため、吉本興業と組み、イートインで寄席や漫才を行う取り組みも行っている(同社提供)

 もっとも、イートインの拡大に力を入れるファミマの戦略が奏功し、売り上げ増につながれば、セブン-イレブンやローソンも対抗して設置拡大に本腰を入れるとみられる。最近ではスーパーや百貨店も相次いで設置しており、各社のイートイン攻勢は、外食市場の顧客基盤に地殻変動をもたらす可能性がある。

 コンビニやスーパーからの侵食に対し、外食業界は品質が高く、特長ある商品で差別化を図れるのか。イートイン拡大の潮流が新たな競争を呼びそうだ。(黄金崎元)

 ■コンビニ各社のイートインの設置状況

 (全店舗数/設置店舗数)

 ・セブン-イレブン

  1万9166(11月末現在)/約2000

 ・ファミリーマート・サークルKサンクス

  1万8211(10月末現在)/約4000

 ・ローソン

  1万2395(2月末現在)/非公表

 ・ミニストップ

  2242(10月末現在)/全店舗