
東京都港区の電通の東京本社【拡大】
電通は9日、仕事の心構えを示した「鬼十則」を社員手帳から削除すると正式に発表した。「取り組んだら放すな、殺されても放すな」などの言葉が並んでおり、女性新入社員の過労自殺を受け批判が高まっていた。
電通によると、鬼十則は4代社長吉田秀雄氏が1951年に自らの心がけを明文化したのが始まりで、徐々に社内に広まったという。吉田氏は「中興の祖」とされ、社内で大きな影響力を持っていた。
電通は、管理職の考課に部下の評価を取り入れる「360度評価」を2017年1月から導入することも公表した。ワークライフバランスの改善に向け、すべての局で有給休暇取得率50%以上を目指す。
電通からの発注で製作会社の社員に長時間労働が発生しないよう、協力会社と協議して新たな発注ルールを策定する方針も明らかにした。