“イクメン対応”のベビー休憩室が増加 父親6割、外出時におむつ替えなど利用 (2/2ページ)

2016.12.13 06:11

大型商業施設「MARKISみなとみらい」のキッズスペースを利用する家族連れ=6月、横浜市西区
大型商業施設「MARKISみなとみらい」のキッズスペースを利用する家族連れ=6月、横浜市西区【拡大】

 男性の利用しやすさを意識したことが奏功しているのか、実際に施設の各フロアには、ベビーカーを押した家族連れや、幼児の手を引いた男性などの姿が目立つ。2歳の娘を抱っこした自営業の男性(39)は「外出する際にはベビー休憩室があるか必ず調べる」と話した。

 東京都文京区で公共トイレなどを手掛ける設計事務所「ゴンドラ」の小林純子代表によると、おむつ替えなどのためのスペースは、30年ほど前は女性用トイレの一角に設けられることが多かった。その後、男性も利用できるようにとの要望が強くなり、トイレと別に設計するケースが増えた。父親がおむつ替えをしている間、母親が外で待っている光景も見られる。

 育児用品大手コンビ(東京)が、乳幼児を持つ親を対象に、12年に実施したアンケートでは、7割近くが週に1回以上、乳幼児を連れて家族で外出し、6割近い父親がおむつ替えなどのため、ベビー休憩室を利用している。

 小林さんは「家族連れに来てもらいたいという商業施設側の狙いと、社会的な需要が一致して、設備が充実してきている」と分析している。

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