アサヒ、欧州軸に海外事業てこ入れ 買収額相応の収益確保が課題 (2/2ページ)


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 アサヒは欧州での買収のほか、ベトナム国営ビールの買収も検討、13%の海外売上高比率を「早期に2~3割に引き上げる」(小路明善社長)方針だ。

 ただ、今回の東欧5カ国のビール事業の買収額は激しい争奪戦の末に、約8900億円にまでつり上がった。一部報道で買収が伝わると、巨額の投資負担が嫌気され、13日の東京株式市場ではアサヒの株価が急落。同日の終値は前日比169円安い3497円だった。巨額買収に見合った収益を確保できるかが今後の課題になる。(大柳聡庸)