
VRと装置の組み合わせでジャグリングを再現した「THEJUGGLINGM@STER」【拡大】
手足から指先まで11カ所のセンサーから動きを取り込んでいるため、キャラクターの動きは実にスムーズ。番組では、声優から声と動きを読み取ってアニメを作っていた。ネットワークでつながった仮想空間に入ったプレーヤーのアバターが、人間のように動き回るVRコンテンツが作れそうだ。
デジタルコンテンツEXPO2016と同じ会場で開かれていた、第24回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテストには、学生たちがアイデアを持ち寄って作り上げた革新的なVRが出展され、競い合っていた。ここで総合優勝を果たしたのが、「THE JUGGLINGM@STER」という装置。VRヘッドマウントディスプレイを着け、仮想空間でボールを手から投げ上げ受け止めるジャグリングを行うもので、慶應義塾大学理工学部のチームが開発した。
現実の空間では、プレーヤーの腕に取り付けた装置から、アームがついたボールが手のひらに落ちる。ボールの感触を得て、プレーヤーは手を動かしてボールを跳ね上げる。このくり返しによってジャグリングをしている体感を与える。見たり聞いたりするだけでなく、実際の動作も重ねることで一段の没入感に浸れる。
その場にいるように思わせる映像と音声に、体感を加えることも増えてきたVR。これに匂いが加わったら? そんな可能性を探ろうとしているのが、ザーズ(東京都千代田区)の「ZaaZ VR」だ。KADOKAWAのアスキー・メディアワークスが、日本発のベンチャーを集めて11月に開いた展示会に登場し、注目を集めていた。