■最後の「スマスマ」 見納め…感謝と惜別
「SMAPは日本のライフライン」「またいつか5人に会えると信じて待っています」。「SMAP×SMAP」最終回では、番組に寄せられたファンのファクスが続々と画面で紹介された。21日発売のベスト盤「SMAP 25 YEARS」は出荷枚数でミリオン(100万枚)を突破。国民的グループへの感謝と解散を惜しむ“SMAPロス”が広がった。
番組は平成8年4月に始まり、20年9カ月にわたって放送。ゲストに手料理を振る舞う「ビストロSMAP」などの人気コーナーが相次いで生まれ、最高平均視聴率は14年1月14日の34・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。最終回では、メンバーの脱退や不祥事からの復帰など、節目となる場面も放送された。
東京・渋谷のスクランブル交差点沿いのビルにはこの日、最終回を伝える看板広告が掲げられ、写真撮影をする通行人の姿も目立った。上智大の碓井広義教授(メディア論)は「『スマスマ』はドラマや司会など個人の活躍が目立った5人がそろう貴重な番組で、いわばSMAPの『ベース基地』だった。だからこそ多くの人々が解散と番組終了を惜しむのだろう」と話した。