29日の東京株式市場で、東芝株が3日続けて急落する一方でシャープ株が一時年初来高値を更新するなど健闘したことで、終値で東芝の株価がシャープに抜かれた。年の瀬に来ての大逆転となった。
米国の原発事業で数千億円の減損損失が出る恐れが27日に発覚した東芝は、株価が27、28日と急落し、29日も大幅安となった。午前10時近くには値幅制限の80円安まであと40銭の232円まで値下がりし、時価総額が9831億円まで値下がりして1兆円を割り込む事態に陥った。終値はやや回復したが、それでも52円90銭安の258円70銭と17.0%の下落となった。ストップ安こそ逃れたものの、値下がり率は連日の東証1部トップとなった。
一方、東証2部銘柄となっているシャープは8Kテレビの商品化準備が報じられるなど、業績好転の兆しが出てきたことを投資家が評価。この日は午前に一時8円高の279円まで値を上げ、年初来高値を更新。その後失速したが、終値は1円安の270円で踏みとどまった。これにより東芝の株価を上回った。
今年シャープの終値が東芝を上回ったのは今年2月24日以来となる。
終値段階の時価総額でも東芝1兆962億円に対してシャープが1兆3454億円と上回った。