
民営化に伴い「仙台国際空港」という会社名が貼られたターミナルビル=昨年11月16日、宮城県名取市【拡大】
ターミナルビルの改修にも着手した。到着ゲートがある1階に観光案内所を新設しJRやバス、ホテルの予約を可能にする。2、3階の物販には東北の代表的な品物を集める。「民間の視点からは、改善すべきことはたくさんあります」
中部空港に近い知多半島道路の半田料金所近くに前田建設工業、森トラスト、大和リースなどによる会社「愛知道路コンセッション」がある。愛知県道路公社が所有する有料道路8路線の管理・運営を引き継いだ。最長30年間、料金徴収の業務を行い計1377億円を公社に支払う。
本社は道路公社の事務所を活用、社員は事務補助も含め45人で当面は公社からの出向者が数人残る。敷地入り口にある案内板の名称は公社時代のままだ。「だんだんと変えていけばいい。まずは高速道路の現在の管理水準を維持することです」と東山基社長。民間にはない有料道路事業に慣れることを最優先する。
この会社が選ばれた理由の一つが「地域連携の推進」を強く打ち出したことだ。「パーキングエリア(PA)で地元の農協と知多牛や花卉(かき)を紹介・販売するイベントを開いた。PAを充実して利用者増を図り、周辺の観光地や産業との連携を進めます」