極秘計画再起動か ジョブズ氏「最後の夢」へ…アップルが自動車開発に本腰 (2/3ページ)

来日して記者会見するアップル創業者スティーブ・ジョブズ氏=2003年11月
来日して記者会見するアップル創業者スティーブ・ジョブズ氏=2003年11月【拡大】

 EVメーカーのテスラ・モーターズを筆頭に自動車業界からエンジニアも引き抜きまくったため、物議を醸す事態になった。

 ところが、16年9月、タイタンは突然中断され数十人が解雇されたと米メディアが報じ、いったん騒動はしぼんだ。報道によれば、自動車本体の開発は手がけず、設計やソフト面にシフトする方向に傾いたという。確かに、グーグルがホンダと完全自動運転の共同研究を始めるなど、IT大手と自動車大手が提携する例も増えてきた。

 ただ、IT系ニュースサイトのギガジンによれば、タイタンの従業員は、プロジェクト自体が中止されたわけではなく、再起動するとの説明を受けたとされる。当初は19年に発表が予定されたが20年に延期されたとみられるという。

 今回のアップルの表明はその情報を裏付けたともみられ、業界や市場は再び騒がしくなってきた。アップルはiPhoneをクルマのキーとして使える技術の特許も取得している。

 また、アップルは自動車本体の開発を諦めていないとの見方もある。すでにグーグルなどライバルが自動車関連事業で先行するなか、「参入しても差別化が難しい。

アップルは話題作りのためにもインパクトがほしいはず」(自動車業界関係者)というわけだ。

 そのために既存の自動車メーカーを飲み込むのではとの観測も絶えない。これまでも欧米メディアが、テスラやマクラーレンの買収を検討していると報じた。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)がかつてテスラのイーロン・マスクCEOと会談した際も騒ぎになり、マスク氏が「買収の可能性は低い」と火消しに追われた。

カリスマ創業者の遺志も背負う