矢面に立たされたトヨタは確かに難題とはなる。しかし、窮地に立たされたとは思わない。なぜなら、米国の雇用を守り、尊敬される企業であろうとする願いは誰にも負けないと感じられるためだ。これまでの実績とトヨタが掲げる将来への施策や方向性の相互理解を深めることが第一歩だ。
そして、トヨタが考えるIT産業と融合した競争力に満ちた未来の米国自動車産業の夢をトランプ氏と共有すべきだ。ローカリズムの圧力は短期的な課題だ。それは、中・長期的に一段と高い次元のグローバル企業へトヨタが成長するきっかけとなるはずである。
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【プロフィル】中西孝樹
なかにし・たかき ナカニシ自動車産業リサーチ代表兼アナリスト。米オレゴン大卒。山一証券、JPモルガン証券などを経て、2013年にナカニシ自動車産業リサーチを設立し代表就任(現職)。著書に「トヨタ対VW」など。