■IoT、AI活用でコンビニにも変化
--昨年9月に経営統合したファミリーマートとサークルKサンクスの店名を2019年2月までに統一する
「経営統合から2年半かけてファミマに統一する計画で、順調に進んでいる。時期については(看板の掛け替えなど)物理的な制約はあるものの、なるべく前倒ししたい。経営統合で店舗数は約1万8000店と、首位セブン-イレブン・ジャパンに次ぐ規模となり、物流などでメリットが大きい」
--2万店という当面の目標も視野に入ってきた
「加盟店が元気になるような施策を取り入れることで、結果として2万店に拡大したい。これまでは『セブンに追いつけ追い越せ』で出店を増やしてきたが、もっとアライアンス(提携)を駆使するなど機動的なやり方があるかもしれない。これまでは出店という“足し算”だったが、不採算店の整理という“引き算”もしつつ、全体として店舗数を増やしていく」
--日販(1店の1日当たりの売上高)では、首位セブンとの差が大きい
「商品開発を含め、全てでセブンが優れている。PDCA(計画、実行、評価、改善)をしっかり回して、追い上げたい。ただ、コンビニはもっと変われる。モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)といった技術が進歩している。こうした技術を正しく取り入れることが重要だ。将来的にはライバルがコンビニでなくなる可能性すらある。今までのコンビニのビジネスを否定するつもりはないが、現状で思考停止してはいけない」