コンビニの駅ナカ陣取り合戦 立ちはだかる「私鉄王国関西」の壁 (1/2ページ)

2017.1.14 16:07

JR大阪駅構内のセブン-イレブンに設置されたカフェコーナー=大阪市北区
JR大阪駅構内のセブン-イレブンに設置されたカフェコーナー=大阪市北区【拡大】

 コンビニエンスストア各社が、鉄道会社との提携による「駅ナカ」での店舗網拡大に力を入れている。安定した売り上げが見込める店舗をまとめて確保できるためで、大阪ではセブン-イレブン・ジャパンとローソンがそれぞれ“一等地”を確保した。しかし一層の拡大となると難しそうだ。関西は、鉄道各社が駅を基点に事業を発展させてきた「私鉄王国」。駅ナカは簡単には譲らない。(藤谷茂樹)

開拓進む駅ナカ

 JR大阪駅に昨年12月オープンしたセブン店舗。いれ立てコーヒーを売るドリップマシンを5台備えている。担当者は「駅を通るだけの利用客も多いので、コーヒーを購入する方に素早く対応できるようにした」と話す。同駅構内で15店目のセブンとなるだけに、個性も打ち出した。

 JR西日本は平成26年にセブンと提携し、管内の駅売店など約500店を順次セブンに切り替えているところだ。このうち関西では、昨年12月までに200店近くをセブンにした。

 セブンが関西で展開する店舗は昨年10月に2415店となり、ローソンの2402店を上回って首位となった。JR西との提携も大きく貢献したようだ。

 コンビニ店舗は飽和状態ともされ、街なかで出店場所を確保するのは年々難しくなっている。こうした中、セブンはJR西だけでなく、JR北海道、JR四国などの駅に出店。ファミリーマートは東武鉄道、京成電鉄、相模鉄道、近畿日本鉄道など全国15事業者の路線で店舗を展開する。

 ローソンは昨年、東京メトロと提携。今年3月からは大阪市営地下鉄の駅で47店を展開する予定だ。駅売店を運営するファミリーマート、ポプラの契約更新時期に合わせて事業者の公募に応じ、運営権を獲得した。

 同地下鉄は1日約230万人が利用する。ローソンの収益アップに大きく貢献するはずだ。

「私鉄王国」を築いた関西各社の動向に注目

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