
サイバーダインのロボスーツを身につけて、重いスーツケースを動かす航空会社の従業員=24日、千葉県成田市の成田空港【拡大】
成田国際空港会社は24日、空港で働く人の作業負担軽減を目指したロボットスーツの実証実験を始めた。筑波大学発ロボットベンチャー、サイバーダインが開発した装着型作業支援ロボ「HAL(ハル)」を、空港内の全日本空輸と日本航空の搭乗カウンターに導入した。
従業員が身につけ、重さ20キロ以上の荷物が入ったスーツケースや段ボールなどを持ち上げ、使い勝手を確かめた。カウンターで働く立川隆之さん(69)は「手にした荷物の重さが半分くらいに感じた」と話した。
空港では荷物の上げ下ろしなど、身体への負担がかかる業務が多いため、ロボットスーツ導入で作業環境の改善につなげたい考えだ。
成田空港会社では2月18日まで実験を続け、操作性などを記した成果報告書を作成、他の航空会社にも普及を呼び掛ける。