ガス自由化、関電と大ガスが熾烈な値下げ競争 関東は東電が出遅れ長期戦 (1/3ページ)

東京ガスの広瀬道明社長(右)は小売り全面自由化を見据えた業務連携でLPガス事業を手掛けるサイサンの川本武彦社長と合意した=2日、東京都千代田区
東京ガスの広瀬道明社長(右)は小売り全面自由化を見据えた業務連携でLPガス事業を手掛けるサイサンの川本武彦社長と合意した=2日、東京都千代田区【拡大】

 都市ガス小売りの全面自由化を4月に控え、大手ガスや大手電力が相次いで新料金プランを打ち出している。関西地域では家庭向けガス販売に新規参入する関西電力がいち早くプランを発表したものの、迎え撃つ大阪ガスが関電より安いプランで対抗。関電がさらに安いプランを打ち出し…と熾烈(しれつ)な値下げ競争が勃発している。一方、関東では東京ガスのライバルとみられていた東京電力ホールディングスがスタートダッシュに遅れたため、値下げ競争は盛り上がりを欠き、「西高東低」の様相を呈している。

 電力の失地奪還へ

 「われわれは新規参入者。できるだけお客さまにメリットを感じていただく必要がある」

 関電は1月12日、4月以降の新プランを発表し、担当者はこう説明した。昨年末、関電は大ガスの現行料金より年間約8%安くなる標準家庭向けプランを発表していたが、大ガスが1月5日に関電より割安となる電気・ガスのセットプランを発表して反撃に出たため、“値下げの値下げ”を敢行した。

 関電が大ガスより安い料金設定に執念を燃やすのは、昨年4月に始まった電力小売りの全面自由化で大ガスに顧客を26万件以上奪われた苦い経験があるからだ。関電は初年度の目標契約件数を、大ガスが電気で初年度目標に掲げた目標値と同じ20万件に設定し、「取られた分は取り返す」と鼻息が荒い。

東電は3カ月遅れ