
東京ガスの広瀬道明社長(右)は小売り全面自由化を見据えた業務連携でLPガス事業を手掛けるサイサンの川本武彦社長と合意した=2日、東京都千代田区【拡大】
だが東ガス側に楽観ムードはない。東ガスが液化天然ガス(LNG)の卸供給をしていた日本瓦斯(ニチガス)が、4月から都市ガスの卸供給元を東ガスから東電EPに変えるからだ。
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■東電VS東ガス“関東の陣” 長期戦の様相
“昨日の友は今日の敵”となり、東ガスの広瀬道明社長は「既に(ニチガスに供給していた)30万件の顧客を失った。関東は昨年から競争が始まっている」と危機感をあらわにする。 今月中に新料金プランを発表予定のニチガスも「東京ガスより10%は(料金を)安くしたい」(和田真治社長)と顧客獲得に意欲をみせており、脅威となる可能性がある。
もっとも、東電は都市ガスの原料や火力発電の燃料となるLNG調達量では東ガスを圧倒している。東電は現在、天然ガスから都市ガスを製造する熱量調整工程を東ガスに委託しているが、自前でできるようになれば挽回の余地は十分にある。東電EPは「2018年度には自社の熱量調整設備が完成する。そこから巻き返しを図りたい」と力を込める。
東ガスが牙城を守るのか、それとも東電・ニチガス連合が猛追するのか-。長期戦となりそうな“関東の陣”の行方も目が離せない。