
3億円の赤字をつくった「ナポリタン味」【拡大】
社内の反対を押し切った「コンポタ味」
萩原さんが次に注力したのは「冬場でも食べてもらえる商品の開発」だった。ガリガリ君は氷菓子。売り上げの大半が夏場に集中し、冬は売り上げが伸びないという課題があった。そこで生まれたのが、これまでの価格(当時は60円)にこだわらず、新規性や品質をより重視した「ガリガリ君 リッチシリーズ」(100~130円)である。
リッチシリーズの第1弾は、かき氷の中に練乳を入れた「ミルクミルク」(2006年発売)。アイスの新商品ランキングでは上位を占め、冬場の売り上げが2.6倍も上がったという。その後も「チョコチョコ」や「バニラバニラ」などの新作を毎年発表しており、現在は3カ月ごとに商品を入れ替えながら通年販売を行っている。
具体的な販売本数は非公開となっているが、最もヒットした商品は2012年の「コンポタ味」だ。販売から3日で休売するほどの売れ行きで、大きな話題となった。
これまでは当たり障りのない“鉄板フレーバー”で勝負していたが、あるバイヤーから「売れる商品ではあるが、赤城乳業らしい遊び心がない。守りに入らず、新しいことにチャレンジしてほしい」と言われたのをきっかけに「今までにない商品で勝負しよう」と思い立ったという。