
スズキが約5年ぶりに全面改良した新型「ワゴンR」=1日、東京都渋谷区(菊本和人撮影)【拡大】
スズキが、電気モーターを使った独自の環境技術で車の燃費改善に取り組んでいる。2月に約5年ぶりに全面改良して発売した主力の軽自動車「ワゴンR」には、モーターでエンジン走行を補助する簡易型ハイブリッド車(HV)を設定。燃費を最高で従来のガソリン1リットル当たり33.0キロから33.4キロに向上させた。スズキはトヨタ自動車との業務提携も検討しており、トヨタの力も借りながら環境対応車の開発を加速する。
マイルドハイブリッド
スズキが、新型ワゴンRに搭載したのは「マイルドハイブリッド」と呼ばれる技術。減速時のエネルギーを利用して発電を行い、加速時には、電力を生かしてガソリンエンジンを補助することで燃費を改善する仕組み。燃料(エネルギー)を多く使うブレーキを離した時の「クリープ走行」も電気モーターを活用することで燃費の改善につなげているという。
スズキは、最主力車種の一つに位置づけるワゴンRの部分改良や全面改良の都度、新たな燃費改善技術を搭載してきた。まず飛躍的に燃費性能を改善したのが2012年9月のワゴンRの全面改良時。高効率なリチウムイオンバッテリーを採用し減速時のエネルギーで発電・充電する「エネチャージ」を搭載したためだ。この技術などによりガソリン1リットル当たりの燃費はそれまでの22.8キロから28.8キロへ劇的に延ばした。