
「ATOM」【拡大】
フロントエンドAIも富士ソフトが手掛け、VAIO製のメインボードとラズベリーパイ3で制御する。内蔵カメラは顔認識に利用、相手の目を見つめるように会話する。LEDと音声処理は頭部に内蔵するヘッドボードが担当する。顔認識で最大12人の家族を登録し、その家族に合わせた会話をする。家族の誕生日なども記録でき、バースデーソングを歌うといったこともできる。
肝となる会話部分は、NTTドコモの自然対話プラットフォームをベースに、講談社もその内容を協力して開発している。
会話で表現される「アトム」の性格は、やや正義感が強く、友人としておせっかいを焼きたがるというもの。講談社の野間省伸社長は「アトム」について「キャラクター性、自然対話、エンターテインメントの3つを重要と考えた」と説明。家族の一員になること、そして成長することを重視する方針と述べており、今回の「アトム」では原作での正義のヒーローのような面よりも、ユーザーにとってパートナーたり得る存在を目指す。
プロジェクトリーダーを務めた講談社の奈良原敦子氏は、どんな技術を用いても今はまだ手塚治虫が描いたアトムには及ばないが、今回は会話などで進化していくと説明。「手塚治虫先生は性格や行動全てを現代っ子に変化させたい、という構想を持っていた」と奈良原氏。利便性よりもパートナーとしての存在を追求することにし、今回は女性スタッフが「アトム」開発で大きな役割を担い、イマドキのアトムとして開発したのだという。