【被災地へ 石油列車】JR貨物、継承される鉄道魂 「自分も物資輸送に全力を」 (3/3ページ)

2017.3.6 06:40

JR貨物で運転士として働く千葉健登さん=青森市
JR貨物で運転士として働く千葉健登さん=青森市【拡大】

  • 横浜市の根岸駅を出発し、新潟、青森を経由して26時間かけて盛岡貨物ターミナル駅に到着したJR貨物の「石油列車」=2011年3月19日午後、岩手県盛岡市

 今、青森の街を歩くと、週刊誌や漫画雑誌が発売に合わせて店頭に並ぶ。多くはJR貨物のコンテナ列車で運ばれてきたものだ。当たり前の日常は、絶え間ない物流が支えている。すべての物流が止まったあの日の不安を忘れずに、目的地に確実にモノを届ける毎日を送りたいと、千葉さんは話す。JR貨物によると、新卒採用試験で東日本大震災時の対応、とりわけ臨時石油列車の運行に感銘を受け、受験者が増えたという。

 貨物列車は、柔軟な配送に対応できるトラック輸送などに押されてきた経緯があるが、少ないエネルギーで大量輸送できる利点が見直されている。大震災では鉄道網だからこその迅速な大量輸送の特徴が強みを発揮した形だが、実は少しでも判断を誤れば失敗する薄氷の石油輸送作戦だった。

                   ◇

 11日で発生から6年となる東日本大震災では、JR貨物をはじめ多くの企業が死力を尽くして被災地への物流を支えた。当時不明だった石油輸送作戦の舞台裏を明らかにする。

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