明治安田生命、今後3カ年の新中計 国内外社債などに1.6兆円

 明治安田生命保険は15日、2017年度からの3カ年で、国内外の社債などに総額1兆6000億円を投融資する計画を発表した。同日まとめた新中期経営計画で、成長戦略の一つとして盛り込んだ。低金利環境が長引く中、運用収益力を強化する。

 海外社債などについては、現中計の約2000億円から約8000億円に拡大する。外債投資はリスクを見極める高度なノウハウが必須だが、同社は4月に専門部署を立ち上げ、海外社債などでの運用を加速させる。

 反対に、国内社債などへの投融資額は現中計の約1兆円から約8000億円に縮小させる。環境保全や社会貢献につながることを重視して投資先を選ぶ「ESG投資」も強化。今後、3年間で5000億円程度を投じる方針だ。

 新中計では、顧客基盤の強化にも取り組む。昨年発売した若年層向けの貯蓄性保険で個人客の裾野拡大に努めるなどして、生保の契約者数を現状より41万人多い1193万人を目指す。