
注文する人が多いのは320円の「ラーメン」(スガキヤ公式サイトより)【拡大】
(2)は筆者も大学入学前まで当地で暮らし、現在も頻繁に取材をする土地なのでわかるが、総じて名古屋人はカッコつけた店を好まない。たとえば名古屋発祥の「コメダ珈琲店」が地元民に支持されるのは、昔ながらの喫茶店テイストで全国展開しているからだ。もしコメダがスタイリッシュな店に変貌したら反発を受けるだろう。
(3)は(2)と似ているが、スガキヤは「ふだん使い」で利用する店だ。中学生や高校生が友人と来店したり、サラリーマンが小腹を満たすために立ち寄ったりする。
また、(4)は意外に重要だ。とかく、名古屋は「ケチ」と称される土地柄だが、飲食の量は大判振る舞いをする。ここをケチると地元民にソッポを向かれる。「メニューで見た大きさをイメージして注文したら、量が少なくてガッカリした」経験を持つ人は多いと思うが、名古屋の店がこれをすると、すぐに淘汰されてしまう。スガキヤはそこも外していない。
最後の(5)は、ご当地名物のモーニングサービスをイメージしてもらえばいい。名古屋は手頃な価格で何かを「追加」するのを、店も客も楽しむ文化で、スガキヤの場合は「ラーメン+甘味」がそれだ。最も多いのはラーメンを食べた後、ソフトクリームを追加するパターンで、両方頼んでも税込み470円(ミニソフトの場合は420円)ですむ。