
インフォステラの社屋に設置されたパラボラアンテナと(左から)石亀一郎COO、倉原直美CEO、戸塚敏夫取締役=東京都渋谷区【拡大】
宇宙ベンチャーの台頭などで、打ち上げられる衛星の数が急増しており、インフォステラの倉原直美CEO(最高経営責任者)は、「大量のデータをやり取りするようになれば、常時接続へのニーズも高まる。アンテナシェアリングへの一定の需要が見込める」と予測している。
アンテナシェアリングを実用化できれば、衛星通信の利用料金が従来の約10分の1に低減できる上、複数の衛星を同時運用することによって、GPS(衛星利用測位システム)の位置精度向上などにも寄与できるとみられる。
当面、地上局を運用する企業や団体、研究機関などに、ユニバーサル無線機を無料で配布し、数年後の有料化を目指す。
同社は2016年1月に設立。資本金は3000万円。同10月にフリークアウト(東京都港区)、ベンチャーファンド(基金)を運用する500スタートアップス・ジャパン(同千代田区)などから、開発資金として、総額6000万円を調達した。