--なぜ、大阪時代に会社を変えたいと思ったのですか
「29歳のときに結婚し、会社での自分の存在がみえるようになり、上司に自己主張するようになりました。入社時のビール市場シェア2位から落ちていく頃でした。味は全く負けていないのにシェアが落ちる。『われわれは悪くない。悪いのは営業だ』という風潮が工場内にありました。だが、工場にも実は課題が多くあった。そんな状況が悔しくて、何とかしたいと思っていました」
--よく潰されずに、社長にまでなれましたね
「節目節目で多くの人に助けていただきました。会社を良くしたいという思いが強くあって、さまざまなことを手掛けたのは確かですが、そんな行動を寛容な気持ちで見守ってくれた人たちがいたのかもしれません」
--若手に望むことは
「会社に対する課題や不平不満でもいいので、内に込めず外に吐き出してほしいですね。そういう声に耳を傾けたい。良い提言や不平不満なら、すぐに手を打ちたいと思います。声をかけてきてほしい」
--ビール類のシェアは4位ですが、これからどう巻き返しますか
「シェア、利益などの数値目標だけで人を動かそうとは全く思っていません。その前に自分たちは何をやりたいかが大事です。尾賀真城前社長(現サッポロホールディングス社長)の路線を継承し、黒ラベルとヱビスのブランドをより強くしたいです。黒ラベルの販売が伸びて、明らかに社員に自信が出てきました。黒ラベルの販売数量は3年連続で前年比増を目指します」(黄金崎元)
◇