
大林組が実施した建設機械の遠隔操作による施工。実証実験では、遠隔制御室でモニター画面を見ながら操作する【拡大】
また、建設機械に取り付けられた6台の高精細4Kカメラで捉えた映像が、無線基地局を経由して遠隔制御室に設置されたモニター画面に映し出される。
操作者は、実際に現場にいなくても鮮明な4K画面を見て状況を把握できる。操作をしてから機械が動き出すまでの時間がリアルタイムになり、操作性が向上する。
大林組の担当者は「遠隔操作技術が向上すれば、将来の建設機械自動運転化の一つのステップとなる」と話している。
5Gは、すべてのモノがインターネットにつながるIoT時代に不可欠な基盤技術として期待されており、総務省は20年の5Gの実現を目指す。大林組などの取り組みは、同省が今年度から産官学で実施する総合的な実証実験に選ばれた。