
カホンを製作するワークショップ。たくさんの人が参加し、カホンづくりに挑戦している(青沼義郎氏提供)【拡大】
【会社概要】青沼電器商会
▽住所=宮城県石巻市立町1-2-17 ((電)0225・94・7572)
▽設立=1968年。「カホン工房アルコ」は2000年
▽資本金=300万円
▽従業員=1人
▽事業内容=バンド練習スタジオ賃貸、音響機器レンタルや音響業務、木製打楽器「カホン」の製造・販売
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□青沼義郎社長
■震災後、製作体験イベントで魅力発信
--カホンの魅力は
「一度聞いたり演奏したりするととりこになる。一般的な楽器ではないが、音を出したときに体に染みこんでいくような感覚がある」
--カホンづくりの難しさとは
「木の箱の中に弦が入っているので、音を出したときに音がバラバラに散らないようにしなければならない。手作りのため削り具合などで音が変わる。クオリティーの維持が大変だ」
--カホンのルーツは
「南米の海岸地帯、主にペルーで作られた。農場の労働力としてアフリカから連れてこられた人が楽器を奪われ、身近にあった木の箱を使って作ったのが最初といわれている。日本に入ってきたのは30年前くらいだ」
--国内でも知名度が上がっている
「ドラムセット一式を持ってくるのは大変だが、カホンがあればドラムの再現ができる。3人いればギター、カホン、サックスといった形で手軽に合奏ができ、ライブ演奏の幅が広がる。打楽器に縁のなかった人でもカホンを演奏する人が増えているので、今後も普及していくのでは」
--東日本大震災では工房も被災した
「1階部分が天井まで浸水したが、自宅に帰っていたので無事だった。翌朝来たら周辺は道もない状態。ボランティアの方々に片付けを手伝ってもらって、10日間ほどしてから営業を再開した。配達網も止まっていたので、営業所まで商品を持っていって発送した」