
ソフトバンクグループの孫正義社長。同社はロボットを注力分野の一つに据える【拡大】
孫社長は「100億円以上の投資は今後、ファンドから行う」としており、ボストンの株式もビジョン・ファンドに移管される可能性がある。
ビジョン・ファンドはエヌビディアの株式の約5%を保有しているとみられる。自動運転では車両が周囲の状況を素早く、正確に認識することが必要だ。この技術で先行するエヌビディアは、独アウディや米テスラ・モーターズ、トヨタ自動車などと連携しており、事実上の業界標準を握っているとされる。
将来性の高いロボットベンチャーの買収を受け、9日の東京株式市場でソフトバンクの株価は急上昇し、前日比7.4%高の9476円で終えた。時価総額は10兆4299億円と、三菱UFJフィナンシャル・グループを抜いて東証で4位となった。
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■ソフトバンク・ビジョン・ファンドの主な出資先
米ワンウェブ/人工衛星による高速通信サービス。同業大手との統合は破談
米エヌビディア/画像処理を行う半導体に強み。自動運転に有望と市場も評価
米ガーダントヘルス/がんの治療法確立に、腫瘍の遺伝子解析などビッグデータ活用
英アーム・ホールディングス/半導体設計大手。買収したソフトバンクから株式の一部を移管