風呂上がりには浴衣に着替えて、リラックスした雰囲気で日本食などの食事を楽しむことも可能だ。入浴料は大人68元(約1100円)で、通常のこの手の施設と比較するとかなり割高だが、日本式サービスを受けられ、家族で半日過ごすこともできることを考えると、リーズナブルな価格のようだ。
商品購入目的で日本に旅行に来ていた中国人の一部は、商品をインターネット経由で販売する越境電子商取引(EC)の利用にシフトしている。日本式体験型サービスも中途半端なものだと、中国国内のサービスでも代替可能と思われてしまうケースもありそうだ。
16年の訪日客の4分の1の640万人が中国人である。日中関係は韓国、台湾以上に政治の影響を受けやすい。4000万人達成のためには、この「移り気な」中国人旅行客をいかにして安定的に取り込んでいくかという難しい問題をクリアしなければならない。
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【プロフィル】森山博之
もりやま・ひろゆき 早大卒。旭化成広報室、同社北京事務所長(2007年7月~13年3月)などを経て、14年から遼寧中旭智業有限公司、旭リサーチセンター主幹研究員。59歳。大阪府出身。