
三菱自動車の株主総会で発言する益子修社長のモニター映像=23日午前、東京都港区【拡大】
山下副社長「改革を受けての最近の中堅層の生の声を紹介する。『トップマネジメントが増え コミュニケーションが格段によくなった』『本部の計画、部門の計画、グループの計画を段階的にわけて説明することで、会社の方向性がわかりやすくなった』『設備の老朽化の刷新計画を進めている』『(何でも) 言ってもよいという雰囲気が出てきた』『部中心に業績改革活動を行うが、広範囲な社員をまきこみ、自主的活動が広がりつつある』という声だ。こういうものがさらに広がる構造改革進めたい。開発部部門だけでなく、全社的な動きになる」
益子社長「商品戦略について説明する。パジェロ、ランサーエボリューションの復活ないのかという質問に答える。これまで生産販売してきた中でパジェロ、ランエボはもっとも知名度が高い。ブランドイメージ向上に大きな貢献を果たしてきた。たくさんの人に愛されてきた当社を代表するブランドだ。ランエボはWRCラリーで活躍が認められ、多くの人に愛されてきた。最大の財産だ。
最近、お会いした、(アルピニストの)野口健さんは、幼少時代をエジプトで過ごされたという。日本に関する報道がまったくない中でパジェロという名前はよく聞いたそうだ。パジェロを通して日本の技術や日本に誇りを持ったと話されていた。パジェロとランエボには従業員もお客さまも愛着をもっている。そこで培われた技術は、SUVに承継されている。一方で、ますます厳しくなる環境規制、燃費規制にも目を向けないといけない。米国や欧州で要求される環境規制が、中国やASEANでも導入されていく。パジェロ、ランエボのようなタイプの車は販売可能なエリアが限られる。当社の規模では多くの車種を開発するのは現実的でなく、思い切った選択と集中が生き残りのかぎだ。
だが、夢は捨てたくない。V字回復を実現し、会社に余力が出た暁には、ルノー・日産アライアンスの力を借り、まったく同じではないが、いつかパジェロ、ランエボの開発に挑戦したいという気持ちで仕事を進めていきたい」