【東芝株主総会詳報(4完)】WHの責任、技術者の流出、国からの口出し “信頼回復”に向け質疑応答 (2/4ページ)

東芝株主総会始まる。会場に入る株主=28日午前、千葉・美浜区の幕張メッセ(酒巻俊介撮影)
東芝株主総会始まる。会場に入る株主=28日午前、千葉・美浜区の幕張メッセ(酒巻俊介撮影)【拡大】

 櫻井上席常務「WHで工事損失引当金に関する大きな損失が発生した原因は、米原発建設会社の買収だ。この意思決定過程で、どういうようなことが行われていたか、原因究明を行った。経営判断としてどうだったかという点はあるが、個人的な不正、背任にあたる事象は特に見いだしてはいない。本件については米国で当局の調査も行われており、調査の進展をみて、最終的な判断をするべきだと考えている」

 株主「東芝は原発で海外事業をやめるということだが、やはり全面的に原発をやめるべきではないか。再生エネルギーを主体にしたエネルギー利用に特化すべきだ」

 畠澤常務「エネルギーというものをわが国、世界で考えたときに、私1人の考えで決められるものではない。ベストミックスでもちろん再生エネを使う。国、電力会社、国民全員が考えて答えを探すのが大事だ。その中で当社も貢献できるところは精いっぱいやりたい」

 株主「今回の経営危機はWHによる米原発建設会社の買収に端を発しているが、経営判断に間違いはなかったか」

 畠澤常務「買収に至った経緯は複雑で、もともと電力会社などと結んでいる建設工事契約で、工事の遅れの際に、WHがかなりの額で損失を被る計画になっていたのが背景にある。一緒に工事を行っていた建設会社のパフォーマンス上がらない中で、買収することで工事管理をWHが自らできるなど総合的判断だった。限られた時間と情報の中でその判断をせざるを得なかったのは反省材料だ。いかに正確に情報を把握することが適切判断の前提なので、大きな反省材料だと思う」

株主「有能な技術者の流出をいかに防止するか」

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