
東芝株主総会始まる。会場に入る株主=28日午前、千葉・美浜区の幕張メッセ(酒巻俊介撮影)【拡大】
平田専務「WHは連結から除外されたということで、焦点は東芝が電力会社2社に対する親会社保証だ。サザン電力と交渉終わって、スキャナ電力と交渉中だ。現時点で最大限合理的な引き当てを持って、今日説明したバランスシートの中に組みこんでいる。7000億強の親会社保証をバランスシートに負債として織り込んでいる」
株主「最近、官邸のご意向という言葉がはやっているが、国からの口出しはないか」
綱川社長「個別の問題でもあり、回答は控えさせてもらう」
この後、綱川社長が間髪おかず、「それでは決議に移らせていただく」と語り、取締役9人の再任など議案の賛否を問う。会場から再び拍手。原案通り3分の2以上の賛成で可決された。
綱川社長は「一昨年と同じく株主総会で決算報告できない、信頼を損なう事態が生じていることを改めて深くおわびする。株主の皆さまからの意見を真摯に受け止め信頼回復に向けて全役員の総力を挙げる」と話し、締めくくった。
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総会は午後1時9分に終了。3時間9分は過去4番目の長丁場だった。出席した株主は984人で、平成15年以降で最も少なかった。一方、質問者は過去最多の29人に及んだ。
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