
安治川口に到着するスーパーレールカーゴ。夜の東海道を駆け抜けてきた【拡大】
好調のJR貨物
アサヒビールとキリンビールは今年1月から、吹田貨物ターミナルから金沢貨物ターミナル(金沢市)まで貨物列車を使ったビール系飲料の共同輸送を始めた。西濃運輸は長距離トラック定期便の多くを鉄道輸送に切り替えることを決めた。貨物列車に追い風が吹いている。
JR貨物が発表した29年3月期決算。赤字が続いていた鉄道事業が5億円の黒字となった。事業別の数字を開示し始めた19年3月期以降で初の快挙だ。慢性的なドライバー不足や地球温暖化対策で、トラックによる輸送を、鉄道や船舶に移す「モーダルシフト」は進むとみられる。貨物列車の存在感はますます高まっていくに違いない。