スタート22年、PHS時代閉幕 モバイル普及に一定の役割 今後は裏方に (2/3ページ)

乾電池で利用できる黄色の試作機(左端)から現在も販売されているハート型の端末まで、PHSは多種多様だった
乾電池で利用できる黄色の試作機(左端)から現在も販売されているハート型の端末まで、PHSは多種多様だった【拡大】

 サービスや端末の先進性も人気を呼んだ。固定電話からメッセージを送信するポケットベルがまだ流行していた97年に、1通10円で送信できるメッセージサービスを開始。10年末には、NTTドコモがiモードを開始する前に画像や天気予報などの情報を楽しめるサービスも始めた。PHSの通信速度が、携帯電話が第3世代(3G)になるまでは速かったことがこうしたサービスを生んだ。

 5GやIoTの裏方に

 2005年にはiPhone(アイフォーン)の国内発売より3年も前に、スマートフォンを市場に投入。12年には窓に設置して開けられると通知するセンサーの提供も開始。現在普及が進みつつあるIoTにも取り組んだ。しかし、PHSは想像以上に早いピークを迎えた。サービス開始からわずか2年後には700万件に達したが、10年に3300万件と予測した郵政省(現総務省)の期待もむなしく減少を続けた。

 一般向けの端末としてはすでに終了が見えているPHSだが、今後も“裏方”として活用される。携帯電話に比べて電波の出力が弱いことから、小型の基地局を多数配置する必要があるというPHSの基盤技術は、20年以降のサービス開始を予定している5Gの基地局でも役に立つという。(大坪玲央)

PHSの歴史

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