
イクヌーザ栗本京社長【拡大】
◆アパレル外の市場へ
今後は法人向け記念品の製作・販売に力を入れる。「会社の周年記念品、販促キャンペーン用など、従来のアパレル関係だけでなく、金融機関や食品メーカーなど、幅広い企業との取引が期待できる」と新たな市場を開拓して成長を図る。
かつて記念品といえば、クリアファイルやボールペン、タオル、カレンダーなどが定番だった。しかし、これまでに培った高級感ある商品づくりのノウハウで、もらった人がうれしくなるギフトアイテムを開発する。
これまでに販促グッズとして製造した限定品のクラッチバッグが人気商品化して、ネットオークションで数万円の値段がついて世間の話題になるなど、顧客にとって宣伝効果は抜群だ。
国内アパレル市場は横ばいを維持しているものの業界全体としては元気がない。「モノがあふれる豊かな日本だからこそ、新鮮でわくわくするものを提案することで差別化を図る。もっと大胆にチャレンジしたい」と意欲を新たにしている。
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【プロフィル】栗本京
くりもと・みやこ 日大経卒。1999年グッチグループジャパン(現・ケリングジャパン)入社。2004年IT系企業のクインテット設立に参画。06年6月、マーケティングのルイーズを起業し、社長に就任(現職)。同11月イクヌーザを立ち上げ、取締役を経て、10年から社長。41歳。東京都出身。
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【会社概要】イクヌーザ
▽本社=東京都渋谷区千駄ケ谷3-17-4 井出ビル1階
▽設立=2006年11月
▽資本金=1000万円
▽従業員=7人
▽事業内容=ファッション小物の製造・卸売り