【動画あり】宇宙ごみ除去事業に一歩 日本人ベンチャーがANAと資本提携 (1/2ページ)

記者会見するアストロスケールの岡田光信CEO(右)とANAホールディングスの長峯豊之副社長。左は宇宙ごみ除去衛星の模型=14日午後、東京都千代田区
記者会見するアストロスケールの岡田光信CEO(右)とANAホールディングスの長峯豊之副社長。左は宇宙ごみ除去衛星の模型=14日午後、東京都千代田区【拡大】

 使い終わった人工衛星など「宇宙ごみ」の除去サービスの事業化に日本人が創業したベンチャー企業「アストロスケール」が本格的に挑戦する。ANAホールディングス(HD)などとの資本提携を14日発表した。航空機を安全運航するANAHDの知見を活用し、年々深刻になる宇宙ごみ問題の解決に取り組む。

 宇宙ごみは、役割を終えたり故障したりした人工衛星やロケットなど。1センチ以上のもので約75万個ある。高速で地球の周りを飛び、通信や放送に使う衛星に被害を与えて、日常生活に影響が出ることが懸念されている。

 記者会見でアストロスケールの岡田光信最高経営責任者(CEO)は「宇宙ごみ除去衛星を複数同時に安全に運航したり、宇宙管制の議論に参加したりするためにANAの知見が欲しい」と説明した。除去衛星の模型も公開した。ごみに近づいてつかまえ、大気圏に落として燃やすという。

20年までにサービス開始を目指す