漢方の主原料「カンゾウ」を国産化 武田薬品が成功 脱中国依存へ (2/2ページ)

武田薬品工業が品種改良したカンゾウ(武田コンシューマーヘルスケア提供)
武田薬品工業が品種改良したカンゾウ(武田コンシューマーヘルスケア提供)【拡大】

背景に需要増

 日本漢方生薬製剤協会によると、一般用医薬品を含む漢方製剤の26年の生産額は22年に比べて16%増の1581億円となった。医薬品市場の2%程度だが、全体が伸び悩む中では成長分野となっており、生産態勢を強化する動きが広がっている。

 漢方薬の需要が伸びているのは、効果が科学的に実証されるようになり、ここ十数年で医学部の講義でも取り上げられるようになったからだ。この結果、医療現場での処方が増えているという。抗がん剤の副作用を抑えるのに使用するなど、化合物の医薬品との併用で評価されている。

 武田薬品工業がカンゾウの量産化にめどをつける一方で、漢方薬大手のツムラは、日本に6拠点ある生薬の栽培地の面積を拡大する計画。主要な栽培地である北海道での年間調達量を、将来的に現状の3倍程度の2000トンに増やしたいという。

 製紙大手の王子ホールディングスは25年、製紙原料の植物研究で培った技術を用いる「医療植物研究室」を設置。国内産カンゾウの開発などを進めている。

 農林水産省は、生薬栽培を成長分野と位置づけ26年から農家などへの支援制度を開始。今年度予算には約5億6千万円を計上した。

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