関電の森本孝副社長は「イメージコントロールではなく、事実」と説明したが、「あまりに不誠実。(15%の値下がりは)7月と8月の比較かと誤解する消費者が出てくる」(松村敏弘・東京大学社会科学研究所教授)などと批判が続いた。
ただ、平均4.29%の値下げは適正との評価を得た。森本副社長は閉会後「ご指摘を踏まえて、表現の仕方は考えていきたい」と述べた。「15%」は封印されることになりそうだ。
15%のからくり
4.29%と15%という2通りの値下げ率が出てくる背景には、電気料金制度の複雑さがある。
4.29%値下げは、発電所の種類や構成の変化、経営改善などによる「抜本値下げ」分。それを15%にまで拡大するのは、火力燃料(原油、液化天然ガス、石炭)の価格変動を反映する「燃料費調整(燃調)制度」による値下げだ。
燃調は、燃料費が安くなったときに電力会社が得をし過ぎたり、高くなったときに損をし過ぎたりするのを防ぐ仕組み。毎月の料金を、5カ月前から3カ月前までの3カ月分の火力燃料1キロリットル(原油換算)の平均価格などから算出する。
8月の場合、3~5月の2万5500円が基になる。27年6月料金の基となった4万700円から大幅に下がっているのだ。
その結果、抜本値下げと合わせて15%の値下がりとなる。