
インタビューに答えるジャパネットたかた創業者の高田明氏【拡大】
魅力的な製品できる
「日本のメーカーは技術力は高いが、米国のアップルなどと比べるとデザインにしても使いやすさにしても、ユーザーが何を欲しているか見極めるマーケティング力に差を感じる。顧客とじかに向き合っている小売りの声にもっと耳を傾け開発に反映すれば、より魅力的な製品が作れると思う」
〈通販業界の企業間競争はネット系を中心に激化の一途。宅配危機に発展した〉
「品数や価格、配送時間ばかりが競争ではない。アマゾンなど大手とは違う独自のアフターサービスなど、われわれが強みを発揮できる隙間はある」
「注文から1時間以内の配送など、いったん便利さを体験するとそれが当たり前になり、もっともっととなる。企業として社会の役に立ちたくても、経営が立ちゆかなくなっては無理。宅配危機は象徴的な出来事で、消費者が便利さについて考える好機になったような気がする」
新旧メディア使う
〈株式市場には上場待望論がある〉
「上場企業は四半期ごとに業績がシビアに問われるが、企業には数年かけて、じっくり取り組まなければいけない時期もある。僕はもう少し安らかに自分たちのペースでやりたかった」