
口腔カンジダ症を引き起こすカンジダ酵母(真菌)への抗菌活性実験で、ナイシンAでは増殖(左)し、ネオナイシン-eでは増殖がみられなかった(トライフ提供)【拡大】
トライフでは現在、ヒト向けとペット向けの計4種8品目でネオナイシン配合のオーラルピースを展開し、障害者就労施設やセレクトショップのほかドラッグストアやペットショップ、歯科医院などで販売。2013年の発売から累計約30万本を出荷した。今年5月に中国、7月には台湾での販売も始まった。
新たな抗菌剤のネオナイシン-eは、高齢者介護現場では嚥下(えんげ)機能を阻害する原因の一つとして問題視される口腔カンジダ症の対策になることから、トライフの手島大輔社長は同剤配合の新商品について、「利用者にとって手頃感のある商品にしたい」と意気込む。現行品を改良したリニューアル品として今秋には発表したいという。
また、カンジダ症は口腔内のほか、皮膚などでも発症することから、ネオナイシン-eの肌ケア商品への応用が可能かどうか、基礎研究を行っている。