
「ななつ星in九州」は沿線住民の歓迎が大きな魅力になっている【拡大】
SL復活、観光列車…あふれるアイデア
手掛けた列車は「ななつ星」だけではない。熊本-人吉を走る「SL人吉」は、引退していた大正時代製造の蒸気機関車(SL)を、観光列車としてよみがえらせた。実現にOBらが集結した。古い図面を頼りに、部品の加工やボイラーの修復に汗を流した。
観光列車「指宿のたまて箱」は、九州新幹線全線開業(平成23年)の効果を広げた。日南線の「海幸山幸」などは、その土地ゆかりの物語を味わえる。JR九州はD&S(デザイン&ストーリー)列車と呼ぶ。
熊本地震…災害との闘い
トンネル付近で、とぐろを巻くレール。平成24年7月、九州北部を豪雨が襲った。水圧によって豊肥線のレールが、何十メートルにもわたって押し流された。
今年7月にも同じ北部九州を豪雨が襲った。大分県日田市の久大線で、鉄橋が流された。復旧作業は今も続く。
鉄道運行は、災害との闘いでもある。
昨年4月、熊本地震で九州新幹線の回送列車が脱線し、橋脚なども損傷した。
前例のない復旧作業だった。車両を再びレールに載せる「載線」に挑んだ。ジャッキで車両を持ち上げ、傾斜したレールに戻した。過去の在来線での復旧作業を生かし、成功させた。