
新商品を紹介する湖池屋の佐藤章社長(左)と小池孝会長。プレミアム路線を推し進める=8月7日、東京都千代田区【拡大】
二の矢、三の矢準備
1967年に日本で初めてポテチの本格量産を始めた元祖の湖池屋だが、シェアは約2割にとどまり、約7割を押さえるカルビーが市場の“盟主”となっている。発売53年の「かっぱえびせん」からシリアル食品「フルグラ」まで幅広く手掛けるカルビーは、年商2600億円、営業利益も300億円(2018年3月期予想)と桁違いに大きく、売上高営業利益率も湖池屋の5倍に上る。
国内スナック市場に君臨するガリバーに、湖池屋はどう立ち向かうのか。
「既に二の矢、三の矢は準備を進めている。キーワードは働く女性や少人数世帯、健康志向だ」。そう笑みを浮かべる佐藤社長が今後繰り出す“マジック”から、目が離せない。(山沢義徳)
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【用語解説】湖池屋
本社を東京都板橋区成増に置くスナック菓子メーカー。故・小池和夫氏が1953年創業し、62年8月に看板商品の「ポテトチップス のり塩」を発売。67年に日本で初めてポテチの量産化に成功した。持ち株会社だったフレンテが2016年に事業会社の湖池屋を吸収合併する経営再編を行い、「湖池屋」の社名を引き継いだ。11年から日清食品ホールディングスと資本・業務提携を結んでいる。