
柏崎刈羽原発6、7号機の審査書案の取りまとめに向けた議論を始めた原子力規制委の定例会合=6日午前、東京都港区【拡大】
高浜原発3、4号機(福井県)の再稼働により、関西電力が8月から電気料金を値下げするなど、発電コストが安い原発の再稼働は光熱費負担の軽減につながる。日本の産業競争力を維持するためにも、再稼働の動きを東日本に広げる必要がある。
だが、東電幹部は「(規制委が認めてくれるのは)ありがたい話だが、まだ再稼働を世の中に問う出発点に立ったにすぎない」と説明する。規制委が承認した審査書案はその後パブリックコメント(意見公募)にかけられ、厳しい批判にさらされる。新潟県の米山隆一知事は「事故の検証に数年は必要」と指摘しており、審査に合格してもまだ再稼働の見通しは立たない。地元自治体の了解に向けた、東電の真摯(しんし)な説明が必要だ。
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沸騰水型軽水炉(BWR)と加圧水型軽水炉(PWR)
ともに蒸気を発生させて発電タービンを回すが、BWRは原子炉内の水を沸騰させて発生した蒸気を直接タービンに送る。一方、PWRは原子炉で圧力をかけて高温・高圧にした水を熱交換器に送り、別の水を蒸気にしてタービンを回す。BWRはPWRに比べ構造が簡単だが、タービンなども放射能を帯びた蒸気に直接触れるため、広範囲の安全管理が必要。